2017-05-08

tobijibu

茶の湯展に行ってきた

4月上旬から上野の国立博物館で特別展として開催しています。GWに行ってきました。

茶道を嗜んだことは無いですが、茶道具や、古い物に味を感じるようになってきました。 へうげものという漫画が好きで、その影響は大いにあるでしょうが、 そういった趣を感じずにいられない年齢になってきたのかもしれません。

展示テーマが渋いこともあり、客層の平均年齢は高めです。 とはいえ、意外と小学生くらいの子供は多かったですし、若い方もちらほら。

展示内容は、茶の湯の歴史に沿って名品が並び、茶の始まりから現代へと流れていきます。 利休~織部、細川が出てきたあたりから、へうげもののキャラクターが頭に浮かび、ニヤつく始末。

実は行く前から「これは見たい!」と思っていた器がありました。曜変天目茶碗です。 注目の器ということもあり、器を取り囲むように常に人が居たのですが、 運良く人がまばらになるタイミングがあり、じっくり見ることが出来ました。

曜変天目茶碗は、その名の通り宇宙に星が浮かんでいるような美しさで、 何とも言えない鮮やかな青い斑点と、吸い込まれそうな黒のコントラストに目と心が同時に奪われました。 あれは本当に綺麗です。

ただ少し気になったのは、照明の影響なのか、よく曜変天目の紹介などで見る宝石のような煌きではありませんでした。 思っていたよりも落ち着いた風合いなのが印象的でした。

本当は初花という肩衝(かたつき)も見たかったのですが、 展示期間を過ぎてしまっていたようで、見ることができませんでした。残念。

他の肩衝はいくつか展示があり、尻膨(しりふくら)という名の肩衝が個人的にヒットです。 名前の「音」も良いですし、その名の通り形状がコロンと丸くてすごく可愛い。レプリカでもあれば欲しいくらいです。


目利きなどありませんし、名物を見てどこが良いといった薀蓄も無く、 単純に綺麗、渋い、可愛いといった感情が生まれただけですが、いい刺激を受けて、とても楽しめました。