2017-03-13

tobijibu

渋味という感覚について

「渋い」という言葉は、デザイン等の落ち着いた趣があるという意味と、 舌がしびれるような味の分類の2通りの意味があります。


はじめは前者の「渋さ」について調べていたのですが、後者の意味で気になることが浮かんできました。

"渋味は味覚として、どの味覚にあたるのか?"

何となく柿やお茶の渋味は味覚の「苦味」の一種だろうと推測していましたが、違いました。 どうやら「辛味」と同じように触覚に近い感覚だそうです。味覚ではありません。なるほど。

辛味は舌の痛覚を刺激しています。痛みは体中で感じますからから、辛い=痛いというのは直感で理解できます。
一方、渋味は舌等の収れん作用によって感じるようなのですが、その感覚を舌以外の器官で感じることはあるのか疑問が残りました。 収れん作用自体は制汗スプレー等で発生させることができますが、肌で渋さは感じないですよね。


ところで、英語版Wikipediaの「Shibui」には、"unobtrusive beauty"という言葉がありました。直訳で"控えめな美しさ"ですが、この言葉を見て、何だかとても素敵な言葉だなぁと感じました。